大学にいた頃、アメリカからの留学生がいた。
金髪碧眼の女の子で・・・こう書くとパッツンパッツンボディのグラマラスギャルを彷彿するかもしれないが、本人は日本人にさえ劣る貧相な体で結構地味だった。ただ、お人形さんみたいなかわいらしさはあったかな。
ゼミで一緒になって仲良くなってね。お茶したりごはんしたりする仲になった。日本語も結構堪能で、話を聞くと日本製のアニメが好きで子供の頃からよく見ていたらしい。日本語もそれで覚えたと言っていた。そこから日本文化に興味を持って留学するまでになったそうだ。
そうして打ち解けてくると、日本文化についていろいろと質問されるようになった。彼女の中にある日本のイメージが僕の受け答えで決定されると考えたら、ちょっと緊張したね。でも、僕の返答に目をキラキラさせながら頷く彼女はちょっとかわいかった。
そんなある時「パパ募集掲示板ってなに?」と聞かれたんだ。
彼女は「身寄りのない子供たちの救済施設?」とパパ募集掲示板と言う言葉通りの意味に捉えていた。孤児院の一種かなんかだと思っていたらしい。
パパ募集掲示板
これはパパ活と言う日本文化であることを説明するべきか、それとも極秘のベールに包んだままにしておくか、結構迷ったんだけどね。まあ、ちょっと興味を持てばすぐにわかることだし、僕が知っている限りのパパ活について説明したんだ。すると彼女は
「オウ!シュガーベイビーね」と納得したようだった。
実はアメリカにもパパ活は存在して、パパはシュガーダディと呼ばれているらしい。と言うか、パパ活そのものが実はアメリカ発祥なんだそうだ。それは僕も知らなくて、なるほどと納得してしまった。
それにしても、彼女はどこで「パパ募集掲示板」なんて言葉を知ったのだろう?と思っていたのだけど、実は日本で留学費用を工面すべくシュガーダディを探していたらしい。さすがにそれは止めたけどね。日本のパパなんてきっとろくなもんじゃないから。
そんな彼女が今は僕の奥さんです。シュガーダディならぬホントのダディになってしまいました。
愛人募集掲示板
シンママの愛人